『導かれる灯籠』 -第13回 大谿川納涼灯籠流し-④

願いをこめた灯籠たちは、ゆっくりと大谿川を流れていきます。
彼らはまるで石垣に灯された竹灯篭の淡い光に
その行く道を導びかれているかのようです。
灯籠にのせられた皆の願いは、流れの先にある
天まで届くでしょうか…
私は”届く”と信じたいです、否、信じています。
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『精霊流し』 -第13回 大谿川納涼灯籠流し-③

去年のあなたの思い出が
テープレコーダーからこぼれています
あなたのために お友達も集まってくれました
・・・・
約束どおりに あなたの嫌いな
涙は見せずに 過ごしましょう
そしてあなたの舟の後を
ついていきましょう
( 『精霊流し』 Song by グレープ )
お盆には先祖の霊が灯りを頼りに帰ってくるといわれ、13日の夕刻に、
仏壇や精霊棚(しょうりょうだな)の前に盆提灯や盆灯籠を灯し、
庭先や門口で迎え火を焚きます。
そして16日の夜、霊は再び帰ってゆくのですが、この時「送り火」を
焚いて、帰り道を照らし霊を送り出します。この後、帰り道の食べ物にと
送りだんごや供物を川や海に流す「灯籠流し」「精霊流し」を行うのです。
お盆の時期に行われる灯籠流しは、霊をおくるだけでなく、
なくなった人へのこういう思いがこめられていたのですね。
ほかにも先祖の霊を送る送り火の行事として、思い出されるのが
「京都五山の送り火」でしょうね、ほかにも、大文字の送り火は
高知県の中村(四万十市)でも古くから行われています。
箱根や奈良でもお盆の風物詩としてニュースなどでよく見ますよね。
「精霊流し」という名で有名なのは、長崎のものですね。
長崎出身のさだまさしのつくった歌でも知られています。
15日の夜に亡くなった人の霊を精霊船に乗せて「西方浄土」に送る
行事で、爆竹や鉦(かね)が鳴り響く中、大小さまざまな船千隻以上が
列をなして進んでいきます。
グレープの「精霊流し」には、シングルとは別に、その様子を収録した
バージョンがあり、そのなかで爆竹や鉦が鳴り響くところがあるの
ですが、まさに彼の故郷の精霊流しへの思いがこめられているのですね。
実はこの中に私の流した灯籠が…
どれかわかるかな?(笑)
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