『おいで、おいで』

出石の辰鼓楼の袂には、お堀の池があります。
色鮮やかな鯉が泳いでいますが、女の子が身を乗り出して、
麩菓子のえさをちぎってはいれ、ちぎってはいれ。
周りから鯉たちが集まってぱくついています。
女の子は、鯉が自分のところに集まってくれるのが楽しそう。
よく野良猫や動物などにえさをやるのが問題になることがありますが、
人間と言うのは、こういうのが嬉しいのかもしれませんね。
 
おいで、おいで
1

[『町屋のある風景』

兵庫県北部にある出石町は城下町です、
出石城跡が今でも残り、毎年3月には初午大祭、11月には出石お城祭りが行われます。
出石は「但馬の小京都」と呼ばれるくらい町並みも町屋造りが残る建物も多く、リフォームする場合も同じような作りにするおうちもあります。
実は、出石の地にこのような町屋がたくさん残るようになったのには理由があります。
1925年(大正14年)5月に発生した北但大震災で、現在の豊岡市の当たる町村は大きな被害を受けました。
出石も例外ではなく、当時の町屋作りの家の多くは損壊にあいました。

豊岡と城崎は倒壊とそれと同時に発生した火災などにより町並みを失うことになったため、震災復興再開発事業で町並みを再建する大掛かりな復興で町並みが震災前とは大きく変わることになりました。

 

しかし、出石は町並みは倒壊よりも損壊のほうが多く、そのまま建物を修繕して使う家屋が多かったのと、当時の出石には明治時代からの大工職人も多かったため、このような町屋造りのままで再興していったのです。

 

出石は今でこそ出石蕎麦や出石城で結構世間様に知られるようになりましたが、昭和の時代は同じ但馬にありながら、町は寂れ、観光客も城崎に大きく負ける状態でしたが、地元の方々の努力によって観光客を呼ぶ施策が実施され、現在の賑わいを得ました。

 

こういう町屋造りをみると、町屋には住んだことのない自分でさえどこか懐かしさを感じてしまいます。

 

奥に見えるのはだんじりの一団です。
1

『辰鼓楼とだんじりー古から続く光景ー』ー2010・出石秋祭りー(1)

10月10日、昔は体育の日だったこの日は
出石では秋祭りが行われ、名物の喧嘩だんじりがおこなれます。
.出石城跡の麓(ふもと)にある広場は、各地区の連のだんじりが集結します。
.
真っ赤な半被の川原区のだんじりは神社へのお参りも済ませ
待機場所である辰鼓楼の袂へやってきます。
.
昔から続くこの行事、古のお侍が闊歩していた時代にも
このような光景がみられたのでは、と思わせる一幕でした。
 
でも、昔の辰鼓楼には時計は付いていないですけどね(笑)
.

『初めての火振り』-出石・伊福部神社 愛宕の火祭り-④

出石・愛宕の火祭りは、大人だけが火振りをするのではありません。
地元の幼稚園から中学生くらいまでの子供も火振りに参加します。
しかし、初めて参加する幼稚園や小学校低学年の小さい身体の
子供では一抱えほどもある大きな小麦わらを振り回して火振りが
できない場合があったり、要領がわからなくてうまくまわせない場合があります。
そんなときには、地元の大人やお兄さんが手伝ってくれます。
「 さぁ、坊や、いくぞぉ!…ブワッァァ! 」
肝心の子供のほうは、少々怖気づいて動けないでいます。
「ねぇ、いつまで回すの?…」
そんな表情を浮かべる子供。
しかし、じつは大人のほうが火振りに必死で、子供の顔を
見ている余裕などないのでした(笑)
画面に見える赤い筋は、舞い散る火の粉です。
フィルムのごみや傷じゃないんですよ(笑)
アンケートにご協力お願致しますm(_ _)m
カテゴリー: イベント, 火祭り, 出石. タグ: . 3 Comments »